自然と遊んで感じたこと。
さて、今日は気仙沼の最南端「小泉地区」へ行ってきました。
「ソトコト」”ハビタ・ランドスケープ”的小泉風景撮影ツアー「海と川のまち小泉を歩こう、撮ろう」
今回の企画は小泉出身のあべしょーが私達を誘ってくれたんだけど。
この企画にユースからは5人参加して
小泉を歩きながら写真を撮ってワークショップをしました。
底上げユースの高校生のメンバーと、編集者・滝澤恭平さんが「ソトコト」”ハビタ・ランドスケープ”の視点を伝えながら共に歩いて、小泉を体験してもらう。高校生メンバーには、歩きながら小泉の風景写真を撮影してもらい、どういうところが印象的だったのかを語ってもらう。最終的には”ハビタ・ランドスケープ”&”底上げユース”の共同編集による小泉写真リーフレット、またはwebで写真ページを公開する。
ってことでそこで私が感じたことを伝えようと思います!
私は今日一日、小泉をルンルン、パシャパシャしながら散歩してて。
『自然と遊ぶってこういう事に近いな〜」って思いながら。
まじで自然ありがたや〜なんて思ってたんですよ。
楽しいなぁって。
でもその後、振り返ってみてたら一気に悲しくなったんですね。
ここからは何だかんだで、防潮堤の話になってしまうんだけど。
最近よく防潮堤について意見を求められることが多くなって。
だから勉強して、一応自分なりの意見を持っておこうと思ってたんですね。
でも、調べていくうちにどんどん
高さじゃないな?って思ったの。
私は景観とかそういうものより、環境を悪くしちゃう事がどうしても怖いと感じました。
今日は色んな貝殻が落ちてました。
10歳くらいの貝もいました。
そんなに貝が育つのはやっぱり小泉の地形のおかげで、山から下ってきた地下水の植物プランクトンが海に流れているんだそうです。
それを食べて成長してるらしい。
そして防潮堤ができればそれはほとんどなくなると九州大学の先生から教えていただきました。
風が吹いた時、砂が浮いて
うねりながら流れていきました。
そして、地面から貝の頭がピョコンと飛び出してたのを見た時。
「ここでも生きてるんだ!おもしれ〜!」って思ったんだよね。
「あそこの岩は2億年前の岩なんだよ!津波で地面が削られて出てきたんだ」
もうこれを聞いた時、もう心が飛び上がりましたよ!
だって、2億年前の岩を100年前の人も1000年前の人も見た事ないのに
今、私が見てると思ったら…ヤバい!!!
ずっと眠ってて津波でこんにちはした2億年前の岩肌。自然が刻む時間が、なんか不思議で仕方ない。
すごく奇跡的なタイミングなんですね。
ところで。
例えば防潮堤が元々あったとしたら?
今日、私は10歳の貝と出会えてたかな?
今日、私は2億年前の岩肌を見て飛び上がってたのかな?
自然を感じられていたのかな?
海をみて、綺麗だなぁとか。
鳥がいっぱいいるなぁとか。
目をつぶって遠くの波の音を聞く事ができたかな?
砂浜を踏んでワクワクする感覚を味わえていたのかな?
そして、未来の話。
きっと私は自分の子どもに自慢げに教えてると思う。
『顔と同じくらい大きい貝はあなたより年上なのよ!』
『ずーっと昔からある岩で化石がとれるんだよ!』
『目をつぶって聴こえる音の方に行けば海があるんだよ!』
ちゃぷちゃぷ海で遊んでる子供がみたいし、私も遊びたい。
湧き水だって汚くても飲みたいし、しお水と淡水の飲み比べもしたい。
それが、私がしたい最高の教育。
子供にいろんな事を教えられて、ある程度興味をもたせるところまでは大人。そこから先は子供自身。私はそんな親になりたいなぁ。
— Airi Abe (@Airi_abe) 2014, 1月 11
防潮堤ごときで未来の私を失いたくない。
それが今日感じて、考えたこと。
うーん。
自分はどっかに飛んでいってても
子供は気仙沼で育てたいと思うし。
自分の子供が住んでいて楽しいと思える気仙沼にしたい。
帰りたいと思える風土をつくりたい。
いや、つくる。
やっぱりもうちょっと勉強してみます。
そろそろ私、動かないと。